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写真 : 八寸 ご馳走と専用の道具 厚くて浅くて小ぶりな鉄のすき焼き鍋、母親がそれを出していれば夕食はすき焼きだとわかり、すき焼きは焼肉の次に嬉しかったんだけど、焼肉のホットプレートよりすき焼きの鉄鍋の方が記憶に色濃く残っています。 でも、ある時、父親の好みが変わったのか、厚くて浅くて小さな鉄鍋から薄くて深くて大きな鉄鍋へと切り替わり、家族からすき焼きではなく牛鍋と呼ばれるようになってしまいました。 あれはあのまま、すき焼きのままが良かった。 そして、あれから何十年も経過して出会いましたのが、木屋のすき焼き鍋です。 無駄のないスッキリとした見た目ながら、茶釜の鐶の仕組みを取り入れて新鮮さもあり、とても洒落ています。 製造は約900年の歴史がある鋳物産地の岩手県奥州市水沢、平泉の文化を支えてきた鋳物技術が引き継がれた先に出来上がる、現在のすき焼き鍋というわけです。 やはりすき焼き鍋で作るすき焼きは美味しいです。 グッと凝縮されて濃くてうまい! 鉄鍋は熱をたくさん蓄えるので食材を入れても温度が下がりにくく、食材を足しながら進んでいくすき焼きに適しています。 また、この木屋のすき焼き鍋はIHにも対応しています。 ここまで鉄鍋が魅力的だと、これを機会にすき焼き鍋でも一つ育ててみようか?なんて衝動に駆られてしまいます。 そして、手にされた方はお手入れの時には洗剤で洗う事なかれ。 油分がなくなり錆の原因となってしまいます。 食べ終わったら、束子を使いお湯で洗い流して終わりましょう。 あとは風通しのよい所で乾かしましょう。 鉄鍋がどんどん育ち、すき焼きもどんどん美味しくなっていく。 なんと楽しみな道具でしょう。 ご馳走と専用の道具、生活に花を咲かせるようでイイもんです。 専用にはなんだか贅沢感が溢れています。 写真 : 八寸 茶釜の鐶を取り入れる 本当に上品で、便利な仕組みだと思います。 それは聞くより見るより、使っての実感が凄いです。 茶釜の両耳に差し入れ、釜の上げ下ろしに用いる「かん・鐶」をすき焼き鍋に取り入れ、使い勝手も雰囲気もよい道具が完成しています。 この仕組みが多くの鉄鍋に取り入れられていないのが不思議なぐらいに便利ですし、雰囲気も合っています。 取り外し可能な鉄の鐶、運ぶ時には鉄鍋に通すだけで取り付けでき、火にかける時には熱くなるから鐶を取り外して避けておけます。 そして、また運ぶ時に取り付けます。 その取り付けはとてもスムースで、不便さは感じません。 熱い鉄鍋も簡単に運べます。 だからミトンのような道具がなくても済むわけです。 そして、この鐶が鉄鍋のアイコンにもなっています。 別の道具のよい所を取り入れ、それが見た目も使い勝手もよくするという神業、僕はこういった発想がとにかく大好きです。 こんな道具が手元にあるから、より美味しいすき焼きを作ろうって気持ちも芽生えるってもんです。 サイズの目安 あくまでも個人的感覚ですが、食材を全て一気投入して煮てしまう方向ですき焼きをするには小さいです。 順次足して使うことになります。 僕自身が愛用しているのは真中サイズの八寸(24cm)です。 大体2~3人ぐらいがいいように思いますが4人でもギリいけるかも?ぐらいの大きさです。 ですから、3人以上であれば八寸半(25.5cm)を選ぶとよいと思います。 1、2人であれば七寸(21cm)でしょう。 ただ、すき焼き鍋として使いつつ、これでステーキも焼いてやろう! という野望もお持ちでしたら、七寸では小さいので八寸もしくは八寸半を選ぶとよいと思います。 小さな七寸の良いところは小さいから仕舞う時に邪魔にならないこと、小振りだから上品さが溢れるあたりでしょうか。 やはりジャストサイズはなによりと思います。 写真 : 八寸 ステーキを焼いてみる 鉄板が厚いほど肉は美味しく焼けるとか、鋳物の重い鉄のフライパンは肉を焼くのに向いてるなんて話をよく聞きます。 実際に鋳物の重いフライパンを使っていたこともあり、それを使えば美味しく焼けるのもわかるのですが、そのフライパンは重すぎてナカナカ日々愛用するには至らなかったです。 熱伝導率がよく、鉄が厚ければ厚いほど温度も下がりにくい。 だから美味しく肉が焼ける、そんな理論だと思うのですが、あまりに重いのは厳しいです。 そこで、木屋のすき焼き鍋の登場となります。 鍋底の厚みが約5mmあるので、鉄フライパンと考えればかなり厚い部類に入ります。 ですから、これでステーキを焼いたらどうだろう?実際に焼いてみれば実に美味しく焼けてくれました。 これはいい! すき焼き鍋でステーキを焼く! 凄くいいです。 普段から八寸(24cm)を愛用しているのですが、ステーキを焼くと八寸半(25.5cm)が良かったかも?と肉のサイズによっては思うこともあるのですが、それだと二人ですき焼きをするには大きい。 やはり八寸で良かったと本筋に戻って納得です。 すき焼き鍋ですから、サイズ選びはすき焼き中心が良いと思います。 写真 : 八寸 あまり使わなければ パエリアに使うのもいい 使おうと思って買ったんだけど、ほぼ使うことなく何年も過ぎてしまった。 というのは専用の道具によくあることだと思います。 すき焼き鍋がそうであれば、肉を焼くのに使うのも良いですし、パエリアを作るのにも良いと思います。 このパエリアに使うというのは、あくまで僕個人の好みなのでこの使い方が良いのか悪いのかわかりませんが、僕は凄く気に入っていて頻繁にそう使っています。 周りの食器は主にアラビアのパラティッシやルノフロストベリー、スンヌンタイなどを使うのですがセンターに黒い鉄鍋が鎮座しますと全体の雰囲気が締まり、あまり見たことのない洒落た雰囲気になってくれます。 またサイズも大きすぎないのがいいです。 ただ、パエリアを作るときに海老の頭を潰して汁を絞りだすことをするのですが、それをすると海老の匂いが強く鍋についてしまうことがありますから、色々気になる人は頭のない海老、剥かれた海老、剥かれて茹でられた海老、みたいに匂いが薄い食材を選べば選ぶほど匂いはつかなくなります。 また、もし匂いがついてしまったら、ネットで調べて乗り切るしかないです。 僕は海老の匂いがついても気にならない野菜炒めを作る、捨てるような野菜くずがあれば炒めるなどを繰り返して、匂いを薄くしていきます。 スペック 材質 鋳鉄 寸法 七寸 : 約W230×H55mm / φ210mm / 約2kg 八寸 : 約W260×H55mm / φ240mm / 約2.4kg 八寸半 : 約W280×H55mm / φ255mm / 約2.6g 生産 Made in Japan 備考 ガスコンロ:○ / IH調理器:○ ※ / オーブン:○ / 電子レンジ:× / 食器洗浄機:× ※電磁調理器はメーカー機種により適した鍋の条件が異なる場合があります。 電磁調理器の取扱説明書をご確認ください。 購入前に確認ください ・ 砂を固めた型に溶けた鉄を流し込み成型するため、表面に不規則な凸凹やくぼみが見られますが、砂の目が写し取られたもので不良ではありません。 説明書ダウンロード すき焼き鍋
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