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「ほかのことは一切忘れて夢中になるところがなくて、いい仕事ができるか。 」東京下町を舞台に、仕事一筋で愛情表現には不器用ながら、精一杯家族を支えてきた昔気質で頑固なシャツ職人の誠実と悲哀を、脚本家・山田太一が絶妙な人物設定で描く。 1986年にNHK総合「ドラマ人間模様」で放送されたシリーズ、全6回収録。 【収録内容】 ■第1回東京下町のオーダーシャツ専門店「磯島」。 主人の磯島周吉はシャツづくりに誇りを持ち生きてきた。 ある日、妻の由子と息子の秀一が、万事において仕事中心の周吉に反発して、突然、家を出ていってしまう。 そんな折、宇本という男が「磯島」にシャツをつくりにやって来る。
■第2回宇本が由子と秀一の住む同じアパートの住人で、由子に好意を持っていることを知った周吉は、出来あがったシャツを取りに来た宇本を追い返してしまう。 一方、秀一の交際相手である知子の父・重彦が自分と同じ価値観を持っていることを知り、二人は意気投合する。
■第3回秀一との交際を周吉に認めさせたい知子が「磯島」にやって来る。 そのことを知った重彦は周吉に詫びに来たが、知子のことを“あばずれ”と言った周吉を殴ってしまう。 *第3回話では、周吉(鶴田浩二)が「傷だらけの人生」をカラオケで歌うシーンが収録されています。
■第4回周吉と重彦が由子のアパートを訪れると、そこには秀一と知子がいた。 新しく部屋を借りるという二人にそろって大反対するが、言い合いになったまま二人は出ていってしまう。 周吉と重彦は、自分たちの価値観が時代に合わなくなってきたことをしみじみと実感する。
■第5回お互いに縒りを戻したい周吉と由子。 もう一度会って話合うことになったが、周吉は待ち合わせの場所には行かず、パチンコ屋に行ってしまう。 そのことを弟子の昭夫に怒られ、由子が働く小料理屋に詫びに行く。
■第6回(最終回)由子が一つだけ出した家に戻る条件は、“月一回、私の目を見て「好きだ」と言ってほしい”だった。 照れくささから周吉は激しく抵抗するが、昭夫や重彦から説得され由子のアパートを訪れる。 初めてお互いの思いをぶつけ合い、ついに周吉は・・・【出演】鶴田浩二、平田 満、佐藤浩市、杉浦直樹、美保 純、井川比佐志、八千草薫 ほか作:山田太一音楽:山本直純演出:深町幸男○1986年 放送*山田太一による書き下ろしリーフレット付(4P)*DVD2枚組*収録時間:270分/画面サイズ4:3
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