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著者唐鎌大輔(著)出版社日経BP日本経済新聞出版本部発売日2021年12月ISBN9784532359096ページ数289Pキーワードあふたーめるけるさいきようのつぎにある アフターメルケルサイキヨウノツギニアル からかま だいすけ カラカマ ダイスケ9784532359096内容紹介16年にわたる「女帝」の政治がもたらした「果実」と「負債」。 世界が混迷を深めるなか、“欧州の巨人"はどこに向かうのか?そして日本は何を学ぶのか?リーマンショック、欧州債務危機、その後の強力な経済成長、パンデミック危機……これらの期間(同国史上最長の16年)を通じドイツを率いたアンゲラ・メルケル首相。 大きな危機をたびたび「食う」ことで地盤を固めてきた「女帝」とも「鉄の女」とも称される彼女は、EUやユーロ圏の礎を築いた政治家の1人であり、世界の政治史に名を残す傑物といえる。 そのメルケルがいよいよ政治の世界を去る。 首相在任中にドイツは「病人」と呼ばれた状況から復活し、経済は際立った安定を実現、域内での政治的発言力ではフランスを突き放した。 だが「強いにもかかわらず他者のことを考えない」姿ばかりが注目され、尊敬や信頼を勝ち得たわけではない。 域内には不公平感が募り、亀裂が生じていったのだ。 では、次のリーダーはこうした亀裂を癒していけるのか? そのリーダーを決める2021年9月の総選挙は二大政党の激しい接戦となり、2021年11月、ようやく連立新政権が発足したが、その先の展望は難しい。 本書は、日本を代表するマーケット・エコノミストの1人で、欧州に対する造詣の深い筆者が、メルケル引退をEU史における1つの節目と捉え、過去を総括し、現状を整理した上で、未来を展望するもの。 「欧州の病人」と呼ばれたシュレーダー政権は抜本的な改革により、次のメルケル政権にしっかりその果実を引き渡した。 では、メルケル政権は次の時代に向けて何らかの果実を残せたのか。 それとも残ったのは負債だったのだろうか。 さらに、日本は何を学び、これからをどう考えるべきか。 「メルケルなきドイツ」「メルケルなきEU」を展望し、初の離脱国を迎え岐路に立たされているEUに鋭く切り込む。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。 目次第1章 現在 メルケル時代の総括—4つの次元における整理(域内:「看守」ドイツの誕生。 ユーロ圏は「監獄」化/域外:世界にも「友人」が乏しそう)/第2章 現在 ドイツ一強がもたらす「歪」(経済の「歪」/政治の「歪」:無制限難民受け入れがもたらしたもの ほか)/第3章 過去 「病人」は如何にして復活したか(「欧州の病人」への処方箋:シュレーダー改革/メルケル政権を支えた「追い風」)/第4章 未来 アフター・メルケル時代のドイツはどこへ(「メルケルの果実」か、「メルケルの負債」か/アフター・メルケル時代に期待されるドイツの「改心」)/第5章 補論 日本はドイツから何を学ぶべきなのか(ドイツにあって日本にないもの—6つの違い/日本は何を学べるのか)
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