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クロ・デ・ランブレイの真下にある0.87haしかない非常に小さな1級畑「クロ・ボーレ」! モレ・サン・ドニの名門、マニャン家は、収穫したブドウを協同組合に卸しブドウ栽培だけを手掛けていたのを、4代目のミッシェル・マニャン氏が、1967年に独立し、ブドウの栽培からワインメイキングまでを一貫して行う、ドメーヌとしてのワイン造りを始めました。 現在は、ミッシェル氏の息子フレデリック氏が運営を任され、5代目当主として高品質なワインを造っています。 1995年、フレデリック氏は理想とするワインを造るため、父が造り上げたドメーヌスタイルではなく、敢えてネゴシアンという立場を取って、自身のワインを新スタイルで造り始めました。 フレデリックは毎日畑に出て自分の足で条件に合った畑を探し出し、所有者と交渉するということを10年以上繰り返してきたため、全てのブルゴーニュの畑、区画、そして所有者を熟知しています。 「モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ クロ・ボーレ」は、0.87haしかない非常に小さな畑でクロ・デ・ランブレイの真下にある。 土壌は赤みが強い粘土石灰質で大きな丸い石が多く含まれていてワインに力強さと骨格を与える。 斜面中腹の標高が高い部分から低い部分まで細長い区画なので、毎年バランスがとれる。 フレデリック・マニャン含め数人しかこの畑名でボトリングしている人はいない。 50%全房醗酵。 ■2020年ヴィンテージ情報 ■ 「早い生育で暑さを避けた葡萄は酒石酸を蓄え、ブルゴーニュらしい繊細なバランスを手に入れたブルゴーニュ好きの為の美しい年」 白は、フレッシュで、タイト、凝縮感があり、塩味も感じられ、美しいバランスを保っています。 赤ワインと違い、果汁もたっぷりありました。 アルコール度数は14%を超えることは滅多になく、ほとんどのワインで低めでした。 酸味は、酒石酸が主体で、過熟はほとんどありません。 教科書通りのブルゴーニュであり、2019年よりも優れていると言えるでしょう。 ピノ・ノワールは、暑さに慣れてきており、重さや甘さに悩まされる事のないヴィンテージとなりました。 Frederic Magnien Morey Saint Denis 1er Cru Clos Baulet フレデリック・マニャン モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ クロ・ボーレ 生産地:フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ モレ・サン・ドニ 原産地呼称:AOC. MOREY SAINT DENIS ぶどう品種:ピノ・ノワール 100% アルコール度数:13.0% 味わい:赤ワイン 辛口 ミディアムボディ ■特級クロ・ド・タールや特級クロ・デ・ランブレイからほど近い好立地の1級畑 ■Frederic Magnien / フレデリック・マニャン ドメーヌと変わりない、新しい形のネゴシアン! ルロワのワイン造りを理想とし、ルロワから栽培責任者が移籍。 ルロワ流の栽培法を導入している。 濃厚から繊細 で伸びのあるブルゴーニュに変化を遂げた。 ドメーヌに近いネゴシアン ブルゴーニュの多くの造り手が「フレデリック・マニャン」の成功を羨んでいる。 同時に近年のワインの大きな変化に驚いている。 1代でドメーヌを築き上げたシャブリの重鎮「ジャン・マルク・ブロカール」も「フレデリック」の仕事と情熱を絶賛している。 「フレデリック」は全てのブルゴーニュの畑、区画、そして所有者まで知っている。 毎日、畑に出て自分の足で条件に合った畑を探し出し、所有者と交渉するということを10年以上繰り返してきたから。 彼等は畑の所有者から委託を受け、栽培チームを派遣し畑の管理を全て自分達で行う新しい形のネゴシアン。 書類上はネゴシアンだがドメーヌと変わりない仕事をしている。 ネゴシアンとして土壌を表現するためには従来の葡萄買いや樽買いでは不可能。 栽培から関わり、理想の葡萄を育て、理想のタイミングで収穫することができなければ理想のワインはできないのだ。 ヴィラージュ・ワインが進化 土壌の表現に拘る「フレデリック」。 100年前に決められたAOCには納得していないようで、その枠に収まらない取組も始めた。 鉄の多い畑から造ったワインに「クール・ド・フェ―ル(鉄)」。 石の多い畑を合わせたワインに「クール・ド・ロッシュ(石)」。 そして、粘土の強い畑のワインには「クール・ダルジール(粘土)」と表記したのだ。 畑を選ぶ時に土壌と樹齢を最も重視している。 D.R.Cよりルロワ 10年以上前から有機栽培を取り入れ、太陰有機法に従った栽培や醸造を行ってきた。 最近の「フレデリック」はより自然で人為的介入を少なくする方向に向かっている。 通常、春に葡萄房が形成され始めるとツルの先端を切り落とし、ツルを伸ばす為に使う養分を葡萄房に使わせるようにする。 葡萄の生育を促す栽培法でほぼ全ての造り手が導入している。 ワイン造りは造り手の趣向やトレンドを極力排除した自然な形でありたい。 醸造はグラン・クリュもACブルゴーニュも基本的に変わらない。 ジャー(アンフォラ)熟成 日本に初めて「フレデリック」のワインが紹介されたのは「バレル・セレクション」という手法だった。 インポーターが樽買いし日本国内で流通させた。 日本に最初に紹介された「フレデリック・マニャン」は新樽100%のみだったので彼のワインに今でも樽のイメージを持つ人も多い。 加えて2002年まではノン・フィルターで少し濁っていたし、収穫も今より遅く、今より少し過熟だった。 そして、マセラシオンも長かった。 ここ数年で「フレデリック」の評価は一気に高まっている。 2000年代前半まではワインに悩みが現れていたように思う。 通過点だったのかもしれない。 内側を蜜蝋で焼き固めていないジャーを使用。 香成分や水に溶ける成分は何も無いのでバリックのようにタンニンや香をワインに与えない。 2012年版ベタンヌ・ドゥソーヴではネゴシアンとして最高評価のBDマーク4つを獲得し一流のドメーヌ以上の評価を獲得した。 ベタンヌのコメントが印象的で的確だった。
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